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2008年1月23日 (水)

屋久島旅行記2007 (3)

■Day 2 ... Dec 19

朝、6時半に起床。
ところが窓の外はまだ暗い。
そっか、東京と比べたら日の入りも日の出も遅いのだった。
7時頃にようやくうっすら明るくなり、カーテンを明けると朝日を浴びたモッチョム岳がお出迎え。
部屋の窓からこんな景色が見えるなんて、素敵だー。
両親もこの景観には大喜び。ちょっと嬉しい。
今日は曇り後、雨の予報だ。屋久島らしい天気なのだろう。

屋久島といえば一番有名なのが縄文杉。
一度は行ってみたいと思っていたけれど、行って戻るのにトータル10時間近くかかると聞いてビックリ。
朝の5時にはホテルを出発しなくてはならないようだ。
二泊三日の旅程なので、行くとしたらこの二日目しかないのだが、普段山歩きになど縁の無い60代の両親にとってキツいのではないか?という心配があったのと、10時間も使ってしまうと他の場所に行く機会がいくつも失われてしまう事を考え、縄文杉はあきらめたのだ。
その代わり、もののけ姫の舞台となった森 白谷雲水峡に行く事にした。
最近では縄文杉のコースと人気を二分する程の盛況ぶりらしい。
往復で4.5~5時間と言われるコース。
それなりの山歩きの格好は必要だという事で、ホテルで朝ごはんをしっかり食べ、暑さにも寒さにも対応できそうな格好をし、途中の店で食料やレインコート、帽子等を購入してからいざ出発。
私はレインコートも帽子も持参していたけれど、両親は現地調達すると言って、コンビニで安いものを購入した。
後から思えば、安いものでも、有るのと無いのとでは大違いだったと思う。

■いざ、白谷雲水峡へ
前日も感じたけれど、島の周回道路をそれて中心部へ向かうと、どんどん道が急勾配になって、標高が高くなっていく。
白谷雲水峡の入り口である、白谷広場に着くまでの道程も山深くて、絶景が続く。
カーブを曲がったところにいきなり屋久猿の集団がくつろいでいたりするので、運転に非常に気をつかう。
でもホッとする景色でもあるんだけど。

駐車場のある白谷広場に着いたのは11時。
正直、子供の頃の遠足以来、山の中に入る機会は滅多に無かった私。
ガイドさん無しで、原生林コースを迷わず行けるのだろうか?という不安が強かった。
原生林コースを辿ってもののけ姫の森を通り、タイコ岩迄のおよそ2.5時間のコース。
地図上に記載されているコースには「歩道」と書いてあるけれど、正直 どこがコースなの??と思うような所が多いのだ。
コースを示すものは、木に結ばれているピンクのリボン。
道中、このピンクのリボンを見かけるたびにホッとした。

両親の体力、特に膝の調子が悪い母さんの調子が気になるので、まずはもののけ姫の入り口である白谷小屋迄歩いてみよう、と1時間ほど歩いた。
岩をつたったりして、とても水量が豊富で奇麗な沢の脇の道をひたすら歩く。
雨が降って気温が下がっている事もあり、とても気持ち良い。
暑い時期だったら、この沢の水に足をつけてるだろうな。
立ち止まってこの雰囲気を楽しみたいけど、とりあえず白谷小屋まではひたすら足をすすめる。

白谷小屋に着くと、遠足や校外学習らしい、体育着姿の中学生がたくさん雨宿りをしていた。
レインコートなど着ておらずびしょびしょで、寒い寒いと震えている。
ここではガイドさん率いる幾つかのグループと遭遇した。いろんなコースの通過点らしい。
母さんに、この先行くかと聞いてみると、行く気満々である。
お弁当を食べたかったけれど、バナナだけ食べて、いざもののけ姫の森へ。

すごい場所だった。

私はもののけ姫は未だ観ていないしあらすじしか知らないので比べた感想は述べられないけれど、間違いなく何かが住んでいそうな、神秘的な場所だった。
ほとんど人に遭遇しないで済んだのも、ラッキーだったのかもしれない。
とにかく、生きよう伸びようとしている木のパワーが迫ってきて、虫や動物だけでなく木も生き物だと感じた。
気の遠くなるくらい長い年月をかけて、朽ちた木々を栄養源として生き続けている木々と、びっしり覆っている、キラキラ光る苔。
しーんとした空気に響く、葉っぱに落ちる雨の音。沢を流れる水の音。風に揺れる葉の音。
じっとその場に立ちすくみ、息を殺して目を凝らす。
ふと気配を感じて横を見ると、対岸で屋久鹿が静かにエサをついばんでいる。
こんな圧倒される景色は見た事がない。
なんて素敵な気配なんだろう。

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もののけ姫の森を抜けると、峠道。
この上へ20分程上ると、タイコ岩という大岩があって絶景を眺められるという。
もう引き返すだろうと思っていたら、父さんも母さんも当然のようにそのコースを上がっていった。
意外と疲れていないので、私もその後をついていく。
が、この短いコースが一番勾配がきつく、大変だった。
上を見ても木々と葉っぱで空が全く見えない。足をすべらせないように注意しながら登っていくと、急に空が開けてタイコ岩に出た。
「うわぁーーー!」と3人で叫ぶ。
まるで雲の上にいるような景色。
山から大きく谷に向かってせり出したタイコ岩。
そのはるか下を沢が流れている。
どれだけ高い場所なんだろう。カメラにもビデオにも、当然収まる訳がない。
眼下に開けた大パノラマに、しばし言葉を失った。
周りにさえぎるものが何も無く、風の音だけが聞こえてくる。体を持っていかれそうで怖い。
足元には霧がたちこめ、なんて神秘的な世界なんだろうと我を忘れて眺め続けた。
「来て良かったね。」を連発する母さん。うん、本当に来て良かった。
めったな事には感動しない父さんも、この森の景色とタイコ岩の景色は素晴らしいと絶賛していた。
P1020756

P1020760

この時点で午後二時。
後は来た道を戻るだけなのだが、峠道に下りてみると、誰一人いなかった。
周りは薄暗く、霧がかかって来ている。
ちょっと不安がよぎり、ゴハン食べないで出来るだけ早く降りようか、という事になり早足で降りる。
もののけ姫の森も、誰一人いない。
神秘的な姿は来た時と変わらない素晴らしさだけど、そこにちょっと怖さも加わる。
ピンクのリボンが霧で見えなくなったら、先に進めなくなっちゃう。
白谷小屋までたどり着くと、霧はかかっていなかったのですこしホッとした。
そこで、私達が降りてきた道に一人で向かう男性を見つけてびっくりした。
君、これから登るの!?

駐車場のある白谷広場近くの吊り橋まで来ると、やっと心からホッとした。
沢の大石に座って、足をぶらぶらさせながら水面を眺めているととても満ち足りた気分になる。
ダンナも連れてきたかったなぁ。
きっと彼は、ウチの両親以上に夢中になっただろうな。
先週までバタバタ生活していた事がウソのようだ。

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車に戻ってやっとお弁当を食べる。16:00!
たっぷり食べた朝ごはんと、リュックに忍ばせたバナナとゼリー飲料のおかげでタフな道程もバテずに過ごせた。
テニスの試合の方がよっぽど疲れる…。

ホテルに戻り、ゆっくり温泉につかり、軽く晩ご飯食べてる途中でもう睡魔が襲ってきた。
3人でサロンパスを足のあちこちに貼り、あっという間に爆睡した。
幸せな夜である。

…Day 3に続く…

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