« 屋久島旅行記2007 (3) | トップページ | しみじみとした一日 »

2008年1月24日 (木)

屋久島旅行記2007 (4)

■Day 3 ...Dec 20

最終日。昨日とはうってかわっての晴天だ。
昨日、夜明けが遅い事を学んだので今朝の朝ごはんは8時に予約し、7時過ぎに起きて露天風呂へ。
昨夜は早い時間に倒れるように眠ったので、睡眠時間もたっぷりとれたし。
庭の緑と迫る山々を眺め、鳥達のさえずりを聞きながらの露天風呂は最高だ。
そういえば、この島はこんなに自然たっぷりなのに、あまり鳥を見かけていないとふと思った。季節のせいなんだろうか?

のんびり朝ごはんを食べながら、今日の予定をたてる。
18時前のフライトなので、17時にレンタカーを営業所に返せば良い事になっていた。
島一周のドライブは約3-4時間との事。

午前中に「ヤクスギランド」に行き、お昼を食べたら島一周ドライブをして空港に行こう、というプランをたてた。
ざっとガイドブックを見ただけでも、立ち寄ってみたいなぁと思う場所がたくさんある。

■ヤクスギランド
非常に大きな国立公園に指定されているエリアにあり、様々な形態の杉を散策しながら見る事が出来るという。
今回の旅では縄文杉・ウィルソン株等の有名な杉見物はあきらめていたので、気軽に様々な巨木を見られるというのは魅力的だ。
歩道が整備されており、30分コース・50分コース・80分コース…と所要時間ごとのコースが設定されているというので、ここの30分コースを散策しよう、と意見が一致したのだ。

しかし、看板を辿って進むにつれ、昨日の白谷雲水峡に向かう道と同じ、険しい山道の連続であった。どんどん山奥へ入って行く。あっという間に眼下に森が集落が海が広がる。
途中出会うのは、鹿と猿と道路工事のおっちゃん達だけだ。
「ヤクスギランド」…そのネーミングの響きに、気軽に訪れられるような錯覚を抱いてしまったが、そこにたどり着く迄がかなり大変な道程だったのだ。
すれ違えない幅の狭い山道で、何度も道路工事の車両と遭遇し、崖ぎりぎりの道を何度もバック。免許取りたての頃だったら半泣き状態でストレスだっただろうな。
Image090
カーブを曲がると、猿。

標高1,000mのあたりで、やっと入り口に到着した。
このヤクスギランド内の、一番長時間を要するコース(150分?)は、そのまま向こうにそびえている太忠岳(山頂に、天柱石と呼ばれる奇岩がそびえているのが見える。何故こんな形に??)への登山口となっているらしい。
いつか行ってみたいなぁ山頂に…。
1時間近くかけて来たのに、30分コースだけで帰るのはなんだか悔しいのだが、のんびり歩くとかなり見ごたえのある景色が堪能できた。

すごい。右を見ても左を見ても、息苦しい程の濃い緑だ。本当に今は12月なのか?
倒れている杉の巨木。大きすぎて、左右の端っこが視界に入らない。しかもどっちが根側??
そしてその倒れた巨木の上に育った大きな杉。高すぎて、てっぺんが見えない。

もたれ合った二本の大木が絡みあって巨大な木になっている。

伐採された木の跡から何本もの木が生えている。

ため息が出る。
プリントしたら、上下左右の区別が出来ない写真がきっと何枚もあるだろう。

P1020800

P1020803

P1020805

P1020810

P1020806

■飛び魚定食・さば定食
ヤクシマランドを後にして、周回道路に向かって山を降りる。
往復時間で予定以上に時間を使ってしまったので、昼食の場所も途中で見つけて入ろう、という事になった。
海沿いの周回道路に出ると、ホテルのある尾之間温泉近くに小さな定食屋さんがあったのでそこに入る。
屋久島は、飛び魚と「首折れサバ」が有名だと聞いていたので、両親は飛び魚定食を、私はサバ定食を頼んだ。
血を抜き、鮮度を保つ為に水揚げしたばかりのサバの首を折るのが屋久島流らしい。
あぶらの乗った焼きサバ、うんまーい!
そして飛び魚は、ヒレを広げた姿揚げ状態で出てきた。うんわぁ!
Image091
飛び魚って、ピョンピョン跳ぶのかと思ってたら、この姿で長距離飛ぶんだって…シラナカッタ。

■西部林道
食事を済ませると、午後一時過ぎ。島一周するには、あまりのんびりしていられない。
この後はドライブがメインだ。
周回道路を、時計回りに進んでゆく。

初日に、袋入りのぽんかんを買ったあたりで両親は4袋も購入!
相当気に入ったらしい。
短い滞在中に、いったいどれだけのぽんかんを食べた事か。ビタミンCの補給はバッチリだ。

海からそれない道だけど、どんどん海抜が高くなる。やがて有名な観光スポット「大川の滝」入り口にさしかかったが、大型の観光バスが入っていったので寄らずにスルーした。

そして、「西部林道」に突入。

この道は周回道路の一部なのだが、世界遺産に指定されているエリアを突っ切るもので、世界遺産指定エリアを車で進入できるのはここだけなんだとか。
かなり狭く、対面車とすれちがえない場所も多々。
でも、対面車なんてほとんどいなかったけどね。シーズンオフ、ブラボー。
緑が気持ちいい。窓を開けて、ゆっくり走る。
崖の途中に通してある道のようで、右手に急な山肌と照葉樹林の垂直分布。
左手の崖の下広がる東シナ海。
枝の隙間から日が差し込み、風で枝葉が揺れる音だけが聞こえる。
この道、車を降りて歩きたいなぁ…。
P1020815
Image092

■いなか浜
林道を抜けるとだんだん標高が低くなり、集落が見えてきた。
白い浜が現れる。
海ガメが卵を産みにやってくるという、永田の「いなか浜」だ。
ずっと休憩無しで走り続けてきたので、ここで一休み。
誰もいない、奇麗な砂浜のビーチだ。
ぽんかんを食べながら、ボーっと海を眺める。
沖縄の黒島や、宮古島の周辺の島々で、ウミガメが浜を歩いた跡をいくつも見つけた事を思い出していた。
どの浜も奇麗だったっけな。
P1020817

屋久島を知る迄は、沖縄と同じ南方の海に浮かぶ島という事で、似たようなイメージを持つものだと思っていた。
でも、来てみたら、全く違う事に驚いた。
かつては違う国だったのだから、という事だけではない。
もちろんどちらが良いという比較など出来る訳もなく、屋久島も私の中で「再度訪れたい!」と思う場所のリストに追加された。

良い旅だったな。
両親も満足だったと口々に言ってくれたし、嬉しそうな顔がたくさん見れたら私も嬉しい。
そして私自身がとてもリラックスというか、幸せな気分に浸れた実感があるし。
何故か分からないけれど水のある風景にとても魅かれる私にとって、この水と森の島はとてつもないパワースポットなのだと思う。
次は絶対にダンナと一緒に来る。

思いがけなく実現した屋久島旅行だったが、大当たりの旅行でありました。

■エピローグ
休暇明けに出社してしばらくは、いろんな人から屋久島について聞かれた。
もののけ姫の森で大活躍した、鮮やかなオレンジ色のレインコートをくれたランチ仲間の先輩は「田口ランディさんが出してる屋久島の旅行記本を読んで以来、ずっと行きたいと思ってたんだ。話を聞いて、更に行きたくなった!」と言ってくれた。
田口ランディさんは結構面白い文章を書く人だなと思っていたので、年末の買出しの際にその本を求め 正月明けに一日で一気に読んだ。
「ひかりのあめふるしま やくしま」というタイトルの本。
ぎゃーっ、これ読んでから行けば良かった~!って叫びそうになった程、面白かった。
っていうか、彼女の旅を楽しむポイントに共感できるところがたくさんあったのだ。
そして読み終わって、あぁ私が辿ったコースは結構いいポイント突いてたんだなって改めて思った。あれだけ満足できたものね。

ところで屋久島は、携帯の電波の届かないエリアばかりだった。
私はソフトバンクを利用しているんだけど、空港・港・ホテルのエリア以外はほとんどが圏外だったような気がする。
ソフトバンクの特徴なのだけれど、圏外のエリアにいる事が長いと、電波の届くところを探そうとして頑張るらしくあっという間にバッテリーが無くなる。
ソフトバンク利用者は、気をつけていた方が良いかもね。

« 屋久島旅行記2007 (3) | トップページ | しみじみとした一日 »

2007年 屋久島」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2493220/70229672

この記事へのトラックバック一覧です: 屋久島旅行記2007 (4):

« 屋久島旅行記2007 (3) | トップページ | しみじみとした一日 »