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2009年3月25日 (水)

四万温泉:レトロな街並み散策

Day 2: March 15 (Sun.)

眠りは浅かったのか、現実か夢か良く分からないような夢をいくつも見たし、夜中に何度か目も覚めた。
一言で言えば、摩訶不思議な夢。ここの宿を見て受けた・感じたイメージが反映されたかな。
よく覚えていないのだが、でも悪くないカンジ。
寝起きもスッキリだし、時計を見たら7時。 昨日は雪が舞っていたが、今日は晴天だ。
朝食も8:45からと遅めの組でお願いしていたので、未だ行っていない、一番大きな湯へ行ってみる事にした。
一番新しく、広い大浴場で、露天風呂もある。
大きな窓から光がたっぷり入り、とても気持ち良い。一気に目が覚めるカンジ。
露天を見ると誰も入っていないようなので、出てみた。
寒~っ!肌を刺すような冷たい空気に驚き、急いでお湯へ。
「熱いので板でかき混ぜて」と板が設置してあったが、下町の銭湯育ちにとっては、それほどの熱さでもない。
ダンナだったらなかなか入れないだろうが。
顔に当たる風が冷たくて気持ちよく、キレイに見える庭の向こうに枯れ木の山、その山の向こうには雪をかぶった更に大きな山が顔を出して朝日にキラキラ反射している。

絶景~、独り占めだし…と体を伸ばしていると、大浴場にいた皆さんが次々とこっちに来た。
奥に詰めたら、熱いお湯の噴出し口付近だったようで跳び上がり、早々に退散。
「自然の風景」「広いお風呂」「豊かな水」が好きな私にとって、かなりポイントの高い瞬間だった。
昨日から、何度も屋久島旅行を思い出す事が多かったんだけど、こういうところが共通してるからなんだなぁって気がついた。
あ、しかも、どっちも宮崎作品のモチーフだし。
熱烈な宮崎作品のファンって訳じゃないけど、やっぱりあの人の世界がお気に入りなのかも知れない。などと思う。

朝ごはんは、ロビー脇の大広間で「お弁当」+海苔のお粥。美味しい!
団体さんの予約を取っていない、というだけあって、ゆったりと静かな感じがとても心地よい。
ゆっくり、がっつり食べて、部屋に戻って荷物を整理したら丁度チェックアウトの10時。
精算も待たされることなく、スムーズに終わり、昨日からお世話になった仲居さんに見送られていざ出発。

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お弁当の箱を開くとこんなに小鉢が。写ってないけど、白魚の柳川風煮なんかもあって、朝からボリューム満点。

☆街中散策☆
温泉街の中央には四万川が流れ、ホテルやお店が固まって点在している。
すぐ帰るのもなんなので、川沿いの無料駐車場に車を置き、散策してみた。
草津や伊香保もそうだけれど、山の中の温泉街は階段があちこちにあって、なんか良いカンジ。

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それにしても古い、時代を感じさせるお店がいっぱい。
路地に迷い込むと、タイムスリップしたみたいだ。
なんか、懐かしい匂いがする。
浅草の実家の近辺が狭い路地だらけで、こんな看板の店やら豆電球のネオン看板やらが所狭しとひしめいている風景は見覚えがあるのだ。

スマートボールのお店だとか
古い「スナック」だとか
いろんなモノを売っている「よろず屋」だとか

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貼ってあるポスターも時代を感じさせる。
今や上戸彩ちゃんが宣伝しているオロナミンCのポスターも…

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大村昆さんだったり

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ジャイアンツのスター選手だった頃の現:ヤクルト高田監督だったり

よろず屋の看板で宣伝している目玉商品も…

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どんだけ昔??

そして、街のあちこちにある「飲泉所」
ここの温泉水はクセがあまりなくて飲みやすい。
胃腸にとても良く効くとのことで、
便秘気味の時は冷たい温泉水を
くだし気味の時は温かい音泉水を飲むと、てきめんに改善されるという。、
四万温泉の語源は、四万の病気を治すという事のようで、なるほど長期滞在したら健康になりそう…という気の溢れるところだった。

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街中にある、塩之湯飲泉所

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モチーフのカエルが愛らしい。
千と千尋の神隠しで最初に現れたカエルはこの子がモデルかもね。

☆中島屋さんでランチ☆
お昼前だが、おなかも空いてきたので、おそば屋へ。
二件の美味しそうなそば屋が隣接していたのだが、一件は十割そば、もう一件は二八そばという事で、十割そばの店に入る。
十割そばの店なんて、滅多にお目にかかれないから。

そばも山菜も好きな私達。
ダンナは天せいろを、私はきのこせいろを注文。
大量のてんぷらに驚きながらも、一気に完食。
ふきのとうのてんぷらと、りんごのてんぷら、そしてそば湯が感動的に好みだった。
ごちそうさまでした。

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このボリュームで¥1,000ちょっと。東京じゃ考えられん。

☆甌穴☆
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帰路、四万温泉を出てすぐの所に甌穴という観光スポットがあると聞き、帰りに立ち寄る事に。
四万川で、流れの強い部分の川底を石が削り、深い穴になっているのが見えるという。
カフェやキレイなトイレが建っているスペースに車を止め、川原に下りるとすぐ見る事が出来た。
キレイな水!
そして驚くようなブルー。
昨日の上流のダム湖の深いブルーにも驚いたけど、この川の色にも驚かされた。
どうして川の色がこんなにキレイな水色なんだろう?

真夏だったら、長い事ここにいて、足を浸しながらボーっとしていたいと思うのだろうな。
水も冷たくて気持ちいいだろうし、木々には緑の葉が萌えている光景はとても素敵だろうな。
残念ながら春の一歩手前で緑は少なく、水も冷たすぎて手を触れた途端に引っ込めるような感じだけど、でも日差しは暖かくてキラキラして、素敵な風景を見せてくれた。

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帰りは、高速を余計に走る事にはなるけれど、沼田ICから関越に入る事にした。
渋川・伊香保~四万温泉 間よりちょっと距離はあるけれど、でも走り易い道だ。
沼田は尾瀬・岩鞍や穂高方面へSKIに行く時によく使ったICで、近くまで行くと急に景色が変わり、雪山の風景が広がった。
おぉ、最後にお気に入りの雪山の風景!
最後に得した気分。

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一泊のプチ旅行だけど、贅沢な時間を過ごせたなぁ。
また是非遊びに来たいな。
今度は、夏に。

2009年3月17日 (火)

情緒あふれるレトロな温泉街:四万温泉

- Day1: 2009/03/14(Sat.)

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13回目の結婚記念日直近の土日である。
ここ数年は、年明けに飛行機をおさえ、金曜に有給休暇を取って沖縄本島へ2泊3日の short trip, というパターンを楽しんできた。
が…11月から12月にかけてリストラの大嵐が会社に吹き荒れていた為、今年は休暇が自由に取れないかもな、と思って計画しない事にした。

そんな折、1月下旬にふとTVの旅番組で見かけた四万温泉の「積善館」。
千と千尋の神隠し の油(湯)屋のイメージそのものの外観に、「ここ行きたいっ!」とダンナと二人で絶叫?し、今年の結婚記念日旅行に即決したのだ。

群馬県の温泉地なので、1泊2日でものんびり出来る丁度良い距離感だしね。
Door to doorで、片道4時間弱の Driveというところか。

金曜の夜中から土曜の昼前まで、「春の嵐」といった感じの強風と大雨。
加えて、driver としての役割を期待していたダンナが金曜の夜に野球の連中と深酒し、明け方に帰宅。おいっ!!
一度寝たらなかなか起きないのは良く分かっているので、土曜の昼前にのんびり出発する事にした。
往路は私が運転かい(ーー;)

雨はあがりつつあったけれど、風がまだ強い。
1時間ほど下道を走って関越に乗り、いざ新潟方面へ。
関越を走るのって久しぶり。そういえばSKIをやらなくなって10年近く経つなぁ。
未だ雪山が眺められるかな?
寒いエリアはあまり好きじゃないんだけど、SKIに行くと雪山の景色を見るのが一番の楽しみだった。

降りるICは、渋川・伊香保。
草津温泉や伊香保温泉に行った時はここで降りたんだな、そういえば。
群馬の周辺は枯れ木の山々に囲まれていて、その更に向こうに、雪をかぶった高い山々が顔を出している。
向こうは新潟なんだな。

渋滞も無く、小一時間程山道を走ると四万温泉のエリアに到着。
まだ3時で、小腹も減ったので、そば屋を探して走る。
中途半端な時間なので、入ったおそば屋さんはガラガラだったけど、安くて美味しかった。
「昨日採ったばかりのふきのとうなんですよ」と言って、お茶と一緒に出してくれたふきのとうの炒め煮の美味しいこと!
山菜好きにとっては、最高の季節かも。

お店でもらった四万温泉近辺の見取り図を見て、山の上の四万川ダムに行ってみる事にした。
非常に大きく、立派なダム。
上にも行けそうなので更に山道を登り、堰き止められている「奥四万湖」へ。
のぞきこんでビックリ、水の色が綺麗!
深くて何とも言えない、綺麗な青。蒼、っていうのかな。温泉の影響?
写真撮ってみたけど、やっぱりこの色は出なかった。
残念、写真の勉強しよう。

そのうち雪が舞ってきて、手がかじかんできた。寒い!
この冬に感じた一番の寒さかも~。
早く温泉に入ろう、と旅館へ向かう。

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これは、翌日、もう一度ダム下に行って撮った写真。

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コバルトブルーのダム湖。のハズなんだけど…色が上手く出ない(ーー;)

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この貼り紙見てから、急に周囲に目を配るようになった…
「黒い生き物を見たら」って…

目指す旅館、積善館は四万温泉の中心地近くに建っていた。

元禄4年(!)に建てられた県重要文化財の玄関を残す本館(1F, 2F)、昭和11年に増築された山荘(3F, 4F)、更に高台に最近増築された佳松亭(5F-8F) の3棟が通路で連結されていて、時代や歴史を感じさせる建物だ。
上に行くに従って建物も新しく、料金も高くなっていく訳だが、今回私達は真ん中の「山荘」を予約していた。
山荘利用者は、チェックインのフロントはupper classの佳松亭と同じフロントを利用できるので、サービスもきめ細やか。
お風呂は、本館に2種類、山荘に1種類、佳松亭に1種類あり、どれも好きに使えるとの事。
案内された部屋は4Fで、桃山様式建築という和室のこだわりに息を呑んだ。
書院窓を見た途端に、懐かしさに胸がギュッとしぼられる感じがした。
建て替える前の、浅草の実家にとてもよく似ていたのだ。狭い4畳半の茶の間に、書院窓を設けていた。年季を感じさせる鴨居の木の色とか、すごく似ている。
古くて狭くて住み心地悪くて、子供の頃は嫌だったけど、かなりこだわりのある建築だったんだな…。

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部屋出しの晩ご飯前に、ひと風呂浴びてこよう!と浴衣に着替える。
まずは本館の一番古い、「元禄の湯」へ。
エレベーターで山荘と本館の連絡通路に行くのだが、エレベーターのドアが開いた途端に目の前に現れた通路に仰天!
「浪漫の通路」という名前がついている、歴史を感じさせるトンネルだ。

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エレベーターの扉が開くと、いきなりこの通路。

大正ロマネスクを用いた当時の姿そのままに…という唄い文句の、有名なお風呂。
タイル張りの床、アーチ型窓、金魚の泳ぐ外水槽が中から見える工夫、舞台のような開放感…
入り口のドアを開けると、大きな5つの湯船がバーンと登場!脱衣所との仕切りは無い。
ドア脇の脱衣所で服を脱いだら、数段の階段を経て浴槽のフロアに下りるのだ。
そして誰もいない!
うわ、しまったカメラ持ってくれば良かった!と思ったけど後の祭り。
お湯はやわらかく、熱すぎずぬるすぎず、でゆっくり入れた。
天井も、すごーく高く、初めて見る様式のお風呂に、わくわくドキドキ。
脇にある「蒸し風呂」には…勇気が無くて潜り込めなかった。

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これが「元禄の湯」。翌日のお湯入れ替え作業中に撮れました。

温泉は、この積善館の目の前を流れている川底からくみ上げている、100%の源泉掛け流しなんだとか。
ここのお湯、すごく良い感じ。

部屋に戻ると、丁度お食事の時間。
懐石風の美味しい食事を、部屋出しで。出来た順に運んで来てくれる。
食事していると、綺麗な女将まで部屋に挨拶に来て、いろんな話をしてくれた。
団体さんは基本的にお断りしているとの事。
土日だから混雑を覚悟していた私達にとって、嬉しいゆったり感だった。
浴衣やバスタオルも、適宜新しいのに差し替えてくれるし、サービスは値段・期待以上。

ビールとお酒と美味しい食事。早々に眠くなってしまう訳で…
川の流れる音を聞きながら、爆睡したのでありました。

- day 2 に続く -